フラゴリーノ
左側が先日の片添祭に持参したスパークリングワインです。
左 TOSO FRAGOLINO ROSSO 750ml 7.5% 880円(やまや価格)
右 ABBAZIA FRAGOLINO 750ml 7.5% 698円(某店価格)
イチゴの香りのするスパークリングワインです。
一般的な「シャンパン」(モエ等)は辛口(BRUIT)が多いですが、これは甘口で飲みやすく美味しく、しかも安い(!)ので今後も継続購入しちゃいそうです。
いろんなメーカーが作ってるようですね。ちょっとググッたりしてみましたので、興味のある方は続きをどうぞ!
そう言えば、自称イタリア人って方が何人か居たような・・・(笑)
この「フラゴリーノ」はイタリア産ワインですが、イタリア語でイチゴを意味するのが「フラゴラ」だそうです。
じゃあイチゴから作ったワインなのかと言えばそうではなく、「イチゴの香りをつけたスペシャルワイン」なのです。
これだけ聞けば簡単そうなのですが実はもっとややこしい話が根底にはあります。
フラゴリーノはもともと、「ウヴァ フラゴラ(別名ウヴァ アメリカーナ)」という名前のブドウを発酵させて作ったワインのことを意味していたらしく、この名前から想像できるように、イチゴの香りがするから「ブドウイチゴ」などという名が付いたこのブドウ。それから作られるのはイチゴの香りが豊かなワイン、「フラゴリーノ」となったのです。
じゃあ何故「イチゴの香りをつけたスペシャルワイン」と「ウヴァ フラゴラを発酵させたワイン」の2種類があるのか?それは「ウヴァ フラゴラ」からワインを作る事が法律で禁止されているからです。「ウヴァ フラゴラ」は発酵させると「メチルアルコール(有毒)」が生成され、それを大量に摂取すると最悪の場合死亡するからだそうです(恐)そのためフラゴリーノは誕生したようですね!
ところでこのブドウ、害虫対策の副産物だったそうです。
1800年代初頭、アメリカ大陸からブドウの木の害虫がフランスを皮切りに伝染し、ヨーロッパ全体に大きな危害を加えました。もちろんイタリアも例外ではなく、その際の対処として、害虫に対して耐性の強いブドウの品種が同じくアメリカから伝わり、それらを接木したことから雑種が生まれ、結果として「フラゴリーノ」が作られたと言う事になります。
農家の方やワイナリーにとって害虫には困ったものですが、この害虫のおかげでフラゴリーノが誕生できたのは「酒呑み」としては良いことと言えるのかどうか(汗)
さて、イタリアに行く事があるあなた、ヴェネチア辺りに寄る事があれば居酒屋でこっそりと「ウヴァ フラゴラのフラゴリーナ」をオーダーしてみてください。ボトルにラベルのないワインを出してくれるかもしれません。えっ、非合法ワインだろって?はい、そうです!! でも、現地の方々は未だに密かに作ってこっそりと飲んでるらしいですよ。
メチルアルコールの心配はありますが、「基準値を少し超えている程度らしい・・・」ので、少しくらいなら?
まあ「自己責任」と言うことで、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!!
もし何らかの事故があっても当方は一切責任を負えませんので、悪しからずご了承いただきます(爆)
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